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14 向き不向き

今さらながら、なんで私がバレエの稽古場で弾いてるのか我ながらどうも解せない気がしています。おやおやこらこら何を言ってるの久理さん、と言われちゃいそうですけど、そもそもバレエピアニストに向いてるという性格、適性があるとしたら、はて私の場合いったいどのあたりが稽古場ピアニスト向けで10年も稽古場で弾き続けてこられたのでしょう?

なぜ続けてこられたか?答えは簡単。ピアニストを上手に使ってくださる、バレエ教師としての教育を受けた良き指導者のもと、恵まれた環境で弾かせていただいたこと。そして大半をその演奏の時間に費やしてきたRAD(Royal Academy of Dance)の美しい音楽に恵まれたこと。
もうひとつ言わせていただくなら、その練習を重ねていく過程や、素敵な曲達と私の相性が良く、演奏のために必要なちょっとした努力が苦にならなかったこと。・・・でしょうか。

で、結論も出たことですし、本日のお気楽エッセイはおしまい!
・・・・とまあおちゃらけて言ってはみても、そこで終わらせないのが私のこの、真面目で不器用な性格(おやおや、自分で言うかしらねぇ、真面目な人って・・)。でもそれが果たして稽古場で吉と出るか、凶と出るか?真面目で不器用、言い換えれば融通の利かないタイプ。しかも理屈っぽく考え込む・・。

正直、今となっては大好きなクラスも、何年か前弾き始めた頃は音楽的に何が要求されてるのか雲を掴むようで、とても充実感ややりがいを楽しむなどという言葉とはほど遠く、自分にはとても向いていないのではと思いつつ、やめてしまおうかと悩みつつ・・・。
そもそも、そういうふうにあーだこうだと生真面目に悩んで、考え込んでしまうという性格は、演奏内容を追及していくのには吉と出ても、その場での即興性や柔軟性や機転をきかせることが要求される稽古場ピアニストにはむしろ災い・・凶と出ることの方が多いのかもしれません。
いや、そもそもピアノなんて人前で弾く人間なんて人前で裸になれちゃうくらいのある種の図太さがなくっちゃ・・・。

じゃあ、相手の状態になど決して翻弄されることのない全くマイペースな人・・・これはこれでやはり稽古場で弾くのには向いてるとは言えませんよね。バレエ教師の言わんとすることを汲み取り、動いてる人の状態を見ながらという感覚を持ち得ない我が道を行くのみのピアニスト。j稽古場ではつとめていけないでしょう。たとえ本人は良くても・・・。

では、バレエピアニストに向いてる性格とあえていうなら?
周囲に気を配り、相手の言葉を自分の中に受け入れつつ、上手にバランスよく自分を出していける人。・・・・おお!世に言う人格者ではありませんか!しかも縁の下の力持ち的な色合いの強い仕事。ピアノを演奏するといっても華やかな本番で弾ける機会に恵まれるバレエピアニストはごく少数でしょう。地道な積み重ねの場である稽古場での演奏に喜びを見出し、楽しめることの出来る人でなければ続けていくのは難しいでしょう。女性のたとえで言うなら控えめながら芯のしっかりした気の利く大和撫子ではありませんか!もはや絶滅種・・・?

さて、ここまでお読みくださった賢明なみなさま・・・結局ピアノ弾きという人種、あくまで自分が可愛いプライドの高いナルシストなのだということにお気付きになられたでしょうか?

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